ジャパンワイルドライフセンターの活動って?
ジャパンワイルドライフセンターってどういうところ?
ジャパンワイルドライフセンター(以下JWC)は、傷ついたり病気になった野生動物を救護して、なんと35年ほどの間に1,000頭近くを、自然の中へと帰す活動をしてきた団体なんだって。

JWCは動物病院と連携し、活動に賛同する方の寄付や会費を元に、主に下のような活動を行っています。
- 傷病野生鳥獣のリリースまでの飼養・治療・リハビリ等のサポート
- 野生動物に関する情報の啓蒙・普及活動
JWCには人が原因となった事故で、傷ついたり病気になった野生の鳥や動物たちが多く運ばれてきますが、資金のほとんどは動物たちの日々の治療費やエサ代、施設の維持管理費などに費やされてしまいます。
大きな修繕工事等の費用はどうしても工面できないのが現状。
救える命を増やすために、クラウドファンディングを決意しました。
JWCに運ばれてくる動物は…
- ホンドタヌキ
- トビ
- フクロウ
- ヒヨドリカルガモ
などなど、外傷からの感染症や内的疾患などさまざまです。



野生動物の命と向き合い、それぞれ個体と症状に合わせて適切な治療やリハビリを365日体制で行っています。
JWCでは野生動物の現状や彼らと接する際の正しい知識を広める活動もしているよ!!
クラウドファンディング概要
募集期間 | 2023年6月1日(木)~7月28日(金)23時 57日間 |
資金使途 | 老朽化したウッドデッキの修繕・拡張、傷病野生動物の隔離部屋設置費など |
形式 | 通常型 / All or Nothing形式 ※ |
リターン | 3,000円~500,000円まで計12コース。 「デザインTシャツコース」「絵本と動画でJWCを学べるコース」など |
2023年6月1日(木)から始まったクラウドファンディング第1目標は550万円。老朽化したウッドデッキの修繕・拡張の最低限の目標を7月5日に達成しました!
現在、第2弾のネクストゴールで「転落防止のための補強工事」「冷暖房の完備」「ポータブルレントゲンの購入」に挑戦しています。
「傷付いた野生動物達を救う。運動場を増設し適切なリハビリケアの実現へ」はこちら→
第1弾【達成!】老朽化したウッドデッキの修繕/拡張・運動場増設

2023年6月1日(木)から始まったクラウドファンディング第1目標の550万円は無事に達成!
老朽化したウッドデッキの修繕・拡張費用にどうしても必要な最低限の資金でした。
第2弾【ネクストゴール挑戦中】「転落防止のための補強工事」「冷暖房の完備」「ポータブルレントゲンの購入」
目標金額:700万円
7月28日(金)まで
ネクストゴールの第2弾では、下の3つを目標としています。
- 転落防止のための補強工事
- 冷暖房の完備
- ポータブルレントゲンの購入
くわしく見ていきます!
転落防止のための補強工事(+80万円)

ウッドデッキの工事は転落防止の最低限の設計はしましたが…

より安全に、より長くウッドデッキの運動場を使用するために、第2の目標額を達成させる必要があります。
冷暖房の完備(+20万円)

隔離室は、容態が悪い子の看護で使用します。
現在使用している隔離室でも、常に温度・湿度を遠隔で確認できるようにしていますが、衰弱している子にはそれだけ室温には気を使っています。
ほんの少しの温度差が生死を分けます。
ポータブルレントゲンの購入(+50万円)

骨折や少し容態が変化した子の経過を見るためにレントゲンを撮ることがあります。
しかしレントゲンを撮るために、現在、提携の「のづた動物病院」まで車で移送しており、動物の負担が大きいのです。
ポータブルレントゲンがあると、獣医師が往診時にレントゲンを撮ることも可能となり、動物の移動が不要に。
また、レントゲンを撮りながらオペを進められるようになり、骨折などの整復手術もより確実なものになります。
※ポータブルレントゲンはJWCから「のづた動物病院」への寄贈
「傷付いた野生動物達を救う。運動場を増設し適切なリハビリケアの実現へ」はこちら→
前回のクラウドファンディングで飛行訓練用大型バードケージ建設を実現
JWCでは前回の第1回目のクラウドファンディングで飛行訓練用の大型バードケージの建設に初挑戦しました。


最終的に目標を上回る金額での達成も叶い、無事に大型バードケージを建設。たくさんの鳥たちが救われてきました。

野生動物の保護のあり方を考える

以下、JWCのクラウドファンディングからの転載です。
私たちは傷病野生鳥獣の救護を主に活動しておりますが、そもそも「本来であれば野生動物に手を出すべきではない」という考えもあります。それはひとつ、正しいことであると私たちも考えています。
森の中で生まれ、その中で生を全うした彼らの亡骸は、他の動物たちの糧となり、骨は昆虫や小動物の隠れ家となります。命が他の命へと繋がり、循環していく。それが“自然”である中、怪我をして飛べない鳥や親とはぐれた子ダヌキを私たちが助けてしまえば、その命を糧に繋ぐことができたはずの他の生き物の子供たちの命が失われてしまうかもしれない。それは自然の摂理の中では“不自然”なことです。
だからこそ、「私たち人間は安易に野生動物に介入すべきではない」という考えがあります。しかし、彼らを傷付けてしまった原因が我々人間にあるにも関わらず、”野生動物だから”とそれを見て見ぬ振りするのも、また違うのではないかとも私たちは考えています。
彼らが住処を追われ、人の暮らす街へ現れるようになった原因が、人間が起こしたものだとしても、その叡智をもって、その傷を癒し、守り、助け、理想的な共存を目指すことができるのもまた人間です。
残念ながらセンターに運ばれてくる傷病野生動物たちは、重篤な場合が多く、リリースに至るのは約4割ほどです。すべての命を助けられるわけではありません。だからこそ、目の前の命に向き合い、その時に考え得る最善を尽くすことを何より大切にしています。
すべての命に優しい未来をつくりたい。
これは先代代表であり、父である故 佐草一優(JWC付属のづた動物病院名誉院長)が大切にしていた言葉です。彼の遺志と想い、また彼が成し遂げたいと語っていた夢を、残された私たちが引き継いでいます。
クラウドファンディングを通して、野生動物の現状も知るきっかけにもなるね。
今回のクラウドファンディングもぜひ、成功してほしいね!
たくさんの野生動物たちが命が助かっていきますよう!
「傷付いた野生動物達を救う。運動場を増設し適切なリハビリケアの実現へ」はこちら→
投稿者プロフィール
- 動物ライター&デザイナー。猫専用ホテルとペットシッターを運営/愛玩動物飼養管理士。慶應義塾大学卒。現在は猫4匹と暮らす。幼少時から犬、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、動物を愛してやまない毎日。